Eー9.注意力散漫を防止すること
- shibatas1357abc
- 3月8日
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更新日:4月18日

『集中力の回復』について解説します
集中すると多くのエネルギーが消費され、脳は疲弊していきます。従って、あれもこれもと注意力を働かせようとするとエネルギー不足が発生し、集中力を低下させる要因になります。ここでは集中力を回復させるための方法として、どのようなものがあるかについてご紹介します。
1.対策案
1.定期的にブドウ糖、ビタミンB1を補給する
脳に栄養が行き渡らずエネルギー不足になると集中力は低下します。一般的に朝食を抜いたり過度な糖質制限をするとブドウ糖が不足し脳の機能が低下することが知られています。従って、集中力を維持するためには定期的にブドウ糖を摂取することをお薦めします。
【注意事項】
事務職であれば休憩がてらスポーツキャンディやスポーツドリンクで栄養補給できますが、工場勤務になるとなかなかその機会はありませんので、その時間を提供する必要があります。朝食をとるか、とらないかは個人的なことなので強制はできませんが、指導することはできます。まずはそこから始める必要があります。
2.定期的に休憩時間を与える
人が休まず集中できる時間には限界があります。休憩を挟まずに作業し続けると集中が緩み、中だるみのような状態となり、反って効率が下がる可能性もあります。作業時に集中力を維持するための取り組みが必要です。
【注意事項】
先述の通り、工場勤務になると小休憩時間が与えられないケースもあります。それでも製品切り替え時や例えば2時間ごとなど、定期的に5分休憩を設定し、体操やリフレッシュ時間を従業員に提供することをお薦めします。よく聞く話ですが、例えば100人の従業員がいて、1日20分間休憩(5分✕4回)の休憩を与えると2、000分/日(約33時間分)のロスがでる。時給1,500円とすると5万円/日。20日稼働で100万円/月ロスすると。ほんとうにそうでしょうか?仮に33時間分の残業が発生すれば、その通りですが、勤務時間内であれば、1時間稼働しようが7時間稼働しようが支払い賃金は同じはずです。それに待ち時間は必ず発生しますし、休憩を挟むことで集中力が回復すれば、効率が上がることが期待できます。またクラッシック曲を流すことで無機質な機械音ではなくα波によるリラックス効果が得られます。気持ちをリフレッシュさせる休憩時間の提供をお薦めします。
3.作業環境を整備する
騒音や明るさ、温度・湿度が適正でないと集中できなくなります。できるだけ作業者が快適に作業できる物理的な職場環境を提供することが必要です。
【注意事項】
夏場は25~28℃、湿度40~60%、冬場は18~22℃、湿度55~65%、明るさは100~1,000ルクス、騒音は60db以下が快適に作業できる環境のようです。
4.作業の量や難易度を調整すること
作業量や難易度が、その作業を担当する作業者の力量に適していないとモチベーションを保って集中することは難しくなります。特に期限に対する焦りや思うように作業が進まないときの苛立ちは作業効率を下げる要因になり得ます。作業者がモチベーションを維持して作業ができるよう作業量や難易度を調整することが必要になります。
【注意事項】
難易度については、スキルマップの作成、作業者への技術指導、適材配置などが、作業量としては業務時間内に終えることができる量、翌日に疲れを残さない量を心掛けます。
5.心身の疲れを解消させる
睡眠不足、疲労の蓄積、気分が落ち込んでいる、悩みを抱えているなど、心身ともに健康でなければ集中はできません。
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